UnixBenchでいろいろベンチマーク(さくらVPS、raspberry pi 3、ローカルPC)
使える計算機環境が増えたのでそれぞれのベンチマークをとってみる。
ベンチマークソフトはUnixBenchを使う。
さくらVPS
Ubuntuをインストールしてあるので、aptでビルド環境を入れた後、UnixBenchをビルドして使う。
ビルドツールを入れる。
$ sudo apt-get update $ sudo apt-get install build-essential
UnixBenchはGitHubで公開されているので取ってこれるようにgitツールも入れる。
$sudo apt-get install git
git cloneする
$ mkdir unixbench $ cd unixbench $ git clone https://github.com/kdlucas/byte-unixbench.git .
あとはRunするだけで、必要なソースコードのビルドからベンチマークの実行までやってくれる。
$ cd UnixBench $ ./Run
raspberry pi 3
Raspberry pi 3、まずはOSのインストールから。
OSイメージを下記のページからダウンロードする。
https://www.raspberrypi.org/downloads/raspbian/
RasbianかUbuntu MATEか迷ったけれど、まずはスタンダードなRasbianを入れてみた。
RasbianもDebian系なのでコマンドラインから使う分にはUbuntuと同じような使い勝手なはず。
イメージは最小構成の方を選択。RASPBIAN JESSIE LITE。
イメージの焼き方は
https://www.raspberrypi.org/documentation/installation/installing-images/mac.md
diskutilでSDカードのデバイス名を確認して、(dfでもいいけど)
$ diskutil list /dev/disk3 (internal, physical): #: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER 0: FDisk_partition_scheme *1.1 GB disk3 1: Windows_FAT_32 SERVICEV001 75.5 MB disk3s1 2: Linux 998.2 MB disk3s2
マウントされている場合はアンマウントして、
diskutil unmount /dev/disk3s1
ddでイメージを書き込む
$ sudo dd bs=1m of=/dev/disk3 if=/Users/shizuku/Downloads/2016-03-18-raspbian-jessie-lite.img
途中で進捗が見たい場合は、ctrl-Tでddにシグナルを送ると教えてくれる。
書き込むサイズはraspbain-jessie-liteで1.3GBとちょっと。
起動させるとlite版なのでGUIではなくCUIで起動。
デフォルトで用意されているpiユーザでログイン。
TIMEZONEとキーボードレイアウトを変更するためにraspi-configのInternationalisation Optionsを実行。当面は日本語フォントを入れるつもりはないのでLOCALEはCにしておく。
SDカードの全領域を使えるように、rasps-configのExpand Filesystemを実行。
あとは、いつもどおりapt-getで必要なツール群をインストールした後で、UnixBenchをとってきて、Run。raspbian jessie liteのイメージの場合、すでにbuild-essentialはインストールされていた。ので、gitだけapt-get installしてこればOK。
ローカルPC (MacBook Air, Mid 2011)
MacOSでも同じようにUnixBenchをgitから取得して実行してみる。
Runを実行すると、ビルドはうまくいってベンチマークもはじまるものの、途中で下記のエラーがでて中断してしまった。
Run: "Pipe-based Context Switching": slave read failed: Invalid argument; aborting
ちょっとググったら、パッチが提供されていることが分かったので、もらってきてあててみる。
https://gist.github.com/barusan/11033924
UnixBench5.1.3.mavericks.patch
$ cd UnixBench $ ~/download/UnixBench5.1.3.mavericks.patch . $ patch -p1 < UnixBench5.1.3.mavericks.patch $ make clean $ make $ ./Run
UnixBenchの結果の比較
こんな感じの結果になった。(single)はシングルコア向けテストの結果。(multi)はマルチコア向け。
さくらVPSのXeon E5-2650とMacBook AirのCore i5-2557Mは同じSandy Bridge世代だけど、さすがにサーバ向けCPUは早い。
raspberry pi 3 は4コアフルに使って、Corei5-2557Mの1コア。ただ、raspiは消費電力が最大で12.5Wってことを考えるとかなり頑張っている。
spec | raspi 3 | MacBook Air (Mid 2011) | SAKURA VPS |
---|---|---|---|
CPU | ARM Cortex-A53 @ 1.2GHz | Intel Core i5-2557M @ 1.7GHz | Xeon CPU E5-2650 v2 @ 2.60GHz |
num of cores | 4 | 2 (HT) | 2 |
RAM | 1GB | 4GB | 1GB |
Main Storage | SDカード | SSD | SSD |
OS | Raspbian 4.1.19 | OS X 10.11.4 (EI Capitan) | Ubuntu 14.04.4 LTS |
参考
個々のベンチマーク結果は下記。